広島駅で原爆展/広島の心、旅行客に訴え

'98/8/1

 広島への旅行客に被爆の実相を伝えようと、原爆資料館は一日、 「ヒロシマ原爆展」を広島市南区のJR広島駅新幹線口で始めた。 インド、パキスタンの核実験を受け、これまで各区役所で開いてい た「原爆写真ポスター展」を衣替えし、初めて広島の玄関口に出し た。九日まで。

 駅二階のコンコースに、写真パネルなど二十点と、「子どもたち の平和の絵コンクール入選作十六点を展示。被爆者のケロイドや爆 心地付近の建物被害を説明しているほか、インド、パキスタンの核 実験や、核五大国の保有核弾頭数にも触れ、現在の核状況を解説し ている。

 同市東区温品の公務員大園暁子さん(25)は「ヒロシマを知っても らうには、いい機会」と話し、展示に見入っていた。

 「ヒロシマ原爆展」は、広島県豊田郡本郷町の広島空港エアポー トギャラリーでも、八月二十日まで開かれている。

【写真説明】「ヒロシマ原爆展」のパネルに見入る家族連れ(JR広島駅)


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