原水禁大会海外代表第一陣が広島入り

'98/8/2

 広島市で二日に開幕する原水禁1998年世界大会(原水協系) に参加する海外代表の第一陣が一日、広島入りした。今年五月、核 実験を強行したインド、パキスタンを含めた十七カ国、五十人が中 区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。

 全インド学生会議のビクモニ・ドゥッタ副会長(30)と、パキスタ ン社会主義党のナジル・アリ地区委員長(65)の二人が慰霊碑にそろ って献花。原爆犠牲者のめい福を祈った後、原爆資料館を見学し た。

 被爆資料やパネルを見たドゥッタ副会長は「核の被害がこれほど 悲惨だったとは信じられない。インドに帰ったら、ヒロシマの実情 を子どもたちに正確に伝えたい」と言葉少なだった。

 アリ地区委員長も「女性や子どもを巻き込んだ核兵器は許せな い。母国の実験は残念だ。すべての人類が声をそろえ、核兵器のな い社会を目指さなければ」と訴えていた。

 1998年世界大会は二日から三日間、中区の広島国際会議場で 国際会議を開く。四―六日に中区の県立体育館で世界大会・広島を 開いた後、八、九の両日は、会場を長崎市に移して世界大会を開 く。第二陣の来日者を含み、インド十八人、パキスタン三人ら二十 カ国、七十人の海外代表が参加。印パ代表は両国での核実験後の反 核運動の報告をする。

【写真説明】原爆慰霊碑に献花する原水禁世界大会の海外代表


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