反核「ピースツリー」設置/広島
'98/8/3
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木の葉にメッセージ インドに送付へ
インド政府に送る反核・平和のメッセージを模造の木の葉につづ ってもらう「ピースツリー」が、広島市南区宇品御幸四丁目、宇品 公民館ロビーにお目見えした。三十一日まで設置する。
ツリーは直径二十センチほどの三本の幹から伸びる枝代わりの細い棒 に、メッセージを書いた葉っぱ状の色紙を差し込んでもらう。一日 設置され、初日からお年寄りや小学生らが立ち寄り、「平和のため に核はいらない」「STOP!核実験」などと記した「木の葉」を 茂らせていった。
この企画は、カナダ出身の広島市嘱託職員スコット・マッキーマ ンさん(27)が、国連平和維持活動などの従事者を激励している国際 ピースツリー財団(本部・カナダ)の活動をヒントに発案。広島ア ジア競技大会の一館一国支援運動でインドを担当した同公民館に申 し入れ、実現した。
集まったメッセージは、マッキーマンさんが英訳転記してインド へ送る。マッキーマンさんは「大きな木に育て、初めに核実験した インドにまずヒロシマの声を届けたい。今後はパキスタン向けも考 えたい」と話している。
【写真説明】インド政府に送る反核・平和のメッセージを書く市民
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