広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣が、南アフリカ共和国とイランへの「平和交流の旅」を終えて十六日夜、広島に戻った。
被爆者の寺本貴司さん(69)=広島県大野町=ら参加者五人と同行記者の二人は、関西空港経由でJR広島駅に着き、家族や財団関係者らの温かい出迎えを受けた。難民に医療品を届ける非政府組織(NGO)を主宰する薬剤師の津谷静子さん(49)=広島市東区=は「イラン・イラク戦争で使われた化学兵器の被害者の切実な声に触れた。被爆地からさらなる活動を起こしたい」と、新たな決意をみせていた。
一行は三月二十五日に出発。最初の訪問地の南アフリカでは学校で被爆の実態を伝え、現地で高まる平和教育の進め方について意見交換し、ヒロシマとのパイプづくりにも努めた。
【写真説明】JR広島駅で家族らの出迎えに笑顔でこたえるミッション参加者
   
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