広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)でフランス、英国、スペインを巡り、先月末に帰国した第三陣メンバーの四人が、現地で交流した若者二人とともに平和記念式典に参列、核兵器廃絶に向けて努力することを誓い合った。
「フランス平和運動」のフランソワ・ガニエールさん(21)と英国の「核軍縮キャンペーン」(CND)全国評議会委員でロンドン大三年のピーター・レアリーさん(25)は、メンバーの筑波大一年花房加奈さん(19)=広島市中区出身=らと一緒に着席。初めて広島を訪問した二人は神妙な面持ちで、「あの日」から五十九年たった八時十五分を迎えた。
レアリーさんは「式典はとても印象的で悲しかった。帰国後、CNDの若い仲間にこの体験を伝えたい」、ガニエールさんも「ヒロシマに触れることで、核廃絶が決して理想ではなく、実現できることだと希望が持てた。被爆六十周年には多くの仲間が広島に来れるようにしたい」とこもごも語った。
メンバー最年少の花房さんは「世界の若い世代が手をつないで、平和を築くために努めたい」と話していた。
【写真説明】式典会場で、レアリーさん㊧とガニエールさん(左から3人目)に原爆の日について説明する第三陣メンバー
   
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