広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)で、二十四日からインドとパキスタンを訪問する第五陣メンバーに、平和のメッセージを託そうと、広島市内の若者たちが折り鶴制作に励んでいる。
国際ボランティアに関心を寄せる高校生と大学生七人でつくる「seeds(種)」のメンバー。昨年十二月にあったボランティア研修会で知り合い、グループを結成。第五陣参加者の渡部朋子さん(51)が代表を務める市民団体「アジアの友と手をつなぐ広島市民の会」の活動を手伝うようになった。
今年に入って渡部さんから、平和ミッションが印パ両国を訪問することを知り、平和のシンボルでもある折り鶴を届けたいと折り始めた。放課後に渡部さんの事務所(中区)に集まり、千羽を目標に作業を続けている。
代表の広島観音高一年の島本愛さん(16)=広島市南区=は「広島から世界が平和になるよう願いを込めて折った」と話し、ノートルダム清心高二年の石根友里恵さん(17)=同=も「貧困や紛争で苦しむ人々にも、私たちの思いが届けば…」と期待を込めた。
【写真説明】第五陣メンバーに折り鶴を託すため、熱心に作業する高校生たち
   
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