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時を超え熱きコイ心 レリーフ化選手決定 '10/3/9

 ▽思いにじむ2万7000票

 ファンの記憶の中で光を放つスターが新球場で輝く―。広島市南区のマツダスタジアムに、広島東洋カープの歴代名選手のレリーフを掲げるキャンペーン「カープの星」(中国新聞社主催)は、2万7000件のファン投票を基に、選考委員会で17人が選ばれた。永久欠番の衣笠祥雄、山本浩二を加えた19人のレリーフは4月以降、スタジアムの大型スロープに設置される。(木村雅俊、山本修)

 「カープの星」たちは時を超え、世代をつないだ。広島県営球場(西区)や旧広島市民球場(中区)で目の当たりにしたプレーがよみがえった人、おじいちゃんやおばあちゃんの昔話を聞いて投票した人もいた。そんな思い出や、1票を投じた理由が投票用紙やはがきには添えられていた。

 球団創設60周年。ファンは脳裏に焼きついた強烈な個性派プレーヤーや、カープへの愛着を色濃く感じさせる選手を選んだ。記録よりも鮮烈な記憶が反映された結果だった。

 抜群の走力で一流へとはい上がり、マツダスタジアムで昨年、引退試合をした緒方孝市が最多得票。全盛期にフリーエージェント(FA)宣言せずカープ一筋23年を貫いた姿に、1万5091票が集まった。草創期の「お荷物球団」を背負った長谷川良平や、テスト生から道を切り開いた大野豊の生きざまも、1万を超す票を集めた。

 カープ史上最高のスターである衣笠祥雄と山本浩二とともに、60年の球団史を彩ったきら星たち。レリーフはこの両雄と、1950年代に活躍した長谷川良平、藤井弘、白石勝巳の計5人から順に、年代別に掲げられる。完成2年目のマツダスタジアムで輝き、新たな歴史の目撃者たちを出迎える。



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