創設60周年を迎えた広島東洋カープの歴代スター選手を顕彰するキャンペーン「カープの星」(中国新聞社主催)で、1990年代に活躍した大野豊ヘッドコーチ(54)、野村謙二郎監督(43)、北別府学さん(53)のレリーフ除幕式が17日、広島市南区のマツダスタジアムであった。
3人は、カープが最後にリーグ優勝した91年当時の主力選手。この日、中日戦の開始前にあった式典に登場すると、ファンは立ち上がって拍手を送った。レリーフは銅製で縦46センチ、横32センチ。3人がそれぞれのレリーフを覆った布をめくり、お披露目した。
大野ヘッドコーチは「選んでいただいたファンに心から感謝したい」と喜び、野村監督は「精いっぱいチームを引っ張っていく」と意欲を新たにした。北別府さんは「カープに恩返しができるよう頑張る」と力を込めた。
除幕式に先立ち、北別府さんは球場内の中国新聞ボールパークステーションでのトークイベントに登場。「ボール半個分をコントロールできる」と称賛された現役時代、ブルペンでの投げ込みの努力があったと明かした。「投手が良くなればカープは強くなる。温かく応援して」と呼び掛けると、詰め掛けたファンは拍手で応えた。(桑田勇樹)
【写真説明】レリーフの除幕をする左から、大野コーチ、野村監督、北別府さん(17日午後5時50分、撮影・室井 靖司)
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