潮にゆらり 南海の恵み モズクの収穫 | '05/5/16 |
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全国1位の生産量を誇るオキナワモズク。海底で、潮の流れにあわせて揺れていた(沖縄県うるま市の津堅島沖、水深5メートル)
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真っ青に透き通った海底。水深約五メートルに、長さ二十メートルほどの養殖用のネットが広がる。太さ一・五〜三・五ミリ、長さ三〇センチほどに成長したオキナワモズクがからみつくように生え、潮の流れに合わせてゆったりと揺れていた。
ここは、沖縄県本島中部の東側に位置する津堅島近海のモズク養殖場。
モズク養殖を始めて三代目となる宮城淳次さん(24)は収穫期の三月から六月まで、早朝から夕方まで海に潜り、モズクを専用のポンプで吸い取る。「今が旬。栄養たっぷりのスヌイ(モズクの方言名)を味わってほしい」と真っ黒に日焼けした顔で宮城さんは話す。
全国一位の生産量を誇る沖縄県。今では食用としてではなく、モズクの成分を原料に使う化粧品会社や研究所への出荷も行われている。
(写真と文・花城太=琉球新報)
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