リンゴ収穫 猛暑で早熟 甘さ鈴なり | '07/10/31 |
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淡い赤や深紅のリンゴがたわわに実った。来年に実を結ぶ芽を傷つけないように手作業で収穫が進む(青森県弘前市清水地区)
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鈴なりの赤い実がリズミカルなパターンを描く。秋の深まりとともに、岩木山のふもとに広がるリンゴ園を甘い香りが包む。リンゴの収穫量日本一を誇る青森県津軽地方で、出荷作業がピークを迎えている。
弘前市清水地区のリンゴ農家、小野金蔵さん(71)方では約一・三ヘクタールの畑で「つがる」や「陸奥」、「ふじ」など人気の五品種を栽培している。最盛期には一家総出で一日約六千個を出荷する。
今年は夏の猛暑で収穫期が早まり、形も大きめ。「ほれ、食べでみへ。なんぼ(とても)甘めくてうめべ」と、小野さんの顔もほころぶ。
山々を錦秋に染めた東北の紅葉もようやく里に下りてきた。リンゴの収穫作業は、「お岩木山」の頂が雪化粧する十一月中旬まで続く。
(写真と文・小林一成=河北新報)
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