ニシキゴイ池上げ 「泳ぐ宝石」被災地に輝く | '07/11/01 |
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ニシキゴイのつややかな肌が真っ青な秋空に映える(長岡市山古志虫亀)
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ほのかに桜色がかった白い肌に緋色(ひいろ)の斑点。ニシキゴイのその優雅な姿は「泳ぐ宝石」と例えられる。
新潟県長岡市山古志地区の養鯉(ようり)池で、ニシキゴイの池上げ作業が最終盤を迎えている。ニシキゴイはミネラル分豊富な泥水の池で育った。池上げは冬の厳しい寒さからコイを守るためにハウスに移す作業。外国人オーナーなどへの出荷に備える。
同市山古志虫亀の養鯉業斉藤勝さん(54)は、三年前の中越地震で被災した。自分の池で今年から飼育を再開。秋のやわらかい日差しが反射して輝く池から、一匹ずつ丁寧に引き上げていた。この日はニシキゴイの買い付けにきた英国人らも手伝い、「ファンタスティック」と声を上げた。
十一月上旬に池上げ作業が終わると、山古志は日ごと冬の気配が濃くなる。積雪は毎年三メートルを超える。
(写真と文・坂井有洋=新潟日報)
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