四方竹 ゆで方絶妙 山里の味覚 | '07/11/13 |
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ゆで上がりに水を掛けて冷やされる四方竹。南国の秋の味覚だ(高知県南国市白木谷)
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竹林にポキッと小気味よい音が響く。秋に生えるタケノコ、四方竹(しほうちく)の収穫が高知県南国市の山里、白木谷でたけなわだ。
手で折ったタケノコの断面は、名前の通り四角形。十月初めから十一月中旬にかけてがシーズンで、ゆでて皮をはぎ、地元のほか関東、関西、九州へ出荷する。
「そのゆで方に十数年泣いた」と同市四方竹生産組合の筒井和美組合長(66)。黒ずんだり斑点が出たり、苦情に悩んだ。試行錯誤の末、加工技術を確立したのは八年前。今では周辺地域を含めた二十八戸の組合員が、約五十トンを出荷する。
ゆで上がった四方竹は黄みを帯びた緑色。「今年は秋になって雨が降り、順調に成長して品質も良い」と筒井組合長。南国の秋の味覚は天ぷらや煮物、サラダなどで食される。
(写真と文・土居賢一=高知新聞)
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