めんたいこ 味広げる繊細な目 | '03/6/28 |
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顕微鏡でめんたいこを検査する一木さん。「元祖」博多名物を見守る目は厳しい
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「多い日は一腹(スケトウダラ一匹分の卵巣)くらいは試食します」。福岡市にある「ふくや」研究開発チームの一木葉子さん(31)は、笑顔で話すと顕微鏡をのぞいた。
豚骨ラーメンと並ぶ、博多名物のからしめんたいこ。その品質チェックと試作を繰り返し、味の可能性を広げる。今夏も二つの新製品を発売。その一つは、自信作のめんたいこ風味のチーズケーキだ。
競合他社の製品も必ず自分の舌で分析する。調味料の配合、原料の品質など、ちょっとした変化も見逃さない。オフには「研究チームでガイドブックが出せる」ほど食べ歩く。
お薦めのめんたいこ料理は「熱々の白いご飯に載せて食べる。シンプルだけど、これだけは絶対に飽きません」。研究所の全員がうなずいた。
(写真と文・伊東昌一郎=西日本新聞)
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