広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第二陣メンバーとして中国と韓国を旅した中国出身の広島大大学院生岳迅飛さん(32)=東広島市=が二十六日、広島市中区の広島YWCAで講演。中国での交流で繰り返された歴史認識をめぐる議論や、健康管理手当の支給など日本政府の在外被爆者援護策を知らない母国の被爆者と電話で話した体験を語った。
岳さんは、集まった二十五人を前に「現地での対話を通じて、文化の共通点など相手との接点を探り、こちらの意見を主張する前に、議論の背景にある歴史的事実を学ぶことも重要と感じた」などと述べた。
韓国の原爆被害者を救援する市民の会など四つの在外被爆者支援団体が共催した。
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