トップページ
 関連記事
 連載
 特集
 賛同者メッセージ
 English
広島国際文化財団
 理事長挨拶
 事業内容
 募集要項
 募金のお願い
中国新聞
 原爆・平和特集
関連リンク
 中国放送
 広島県
 広島市
 広島平和文化センター
 広島平和研究所
 国連大学
 ユニタール広島
■特集 米国編 核戦略の現状と展望
「使える核兵器」に力点 '05/5/30

 二〇〇一年初頭のブッシュ米共和党政権誕生後、中枢同時テロを挟んで、米国の核戦略は顕著な変化を見せた。その根幹をなすのが、同年末にブッシュ政権が米議会に提出した秘密報告書「核態勢の見直し(NPR)」である。米国内の反核市民団体や新聞などによって次第に明らかにされた概要には、「使える核兵器」の開発、現有核兵器の新鋭化、核実験再開の準備期間の短縮などが盛り込まれていた。テロや「ならず者国家」からの防衛を口実に進められる新たな核戦略。広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第六陣一行は、米滞在中に反核活動家や政治関係者らを訪ね、現政権が進める「危険な政策」の中身を探った。(文・岡田浩一 写真・松元潮)

 ■米核兵器関連年表

 1942年    原爆製造計画「マンハッタン・プロジェクト」始まる

  45年 7月 初の原爆実験に成功

      8月 広島・長崎に原爆投下

  54年 3月 中部太平洋ビキニ環礁で水爆実験。日本のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員らが被曝(ひばく)

  62年10月 キューバ・ミサイル危機起きる

  63年 8月 米ソ英3カ国で部分的核実験禁止条約が成立

  68年 7月 核拡散防止条約(NPT)が成立、70年に発効

  72年 5月 米ソが第1次戦略兵器制限条約(SALT―1)と弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約に署名

  79年 6月 米ソが第2次戦略兵器制限条約(SALT―2)に署名

  87年12月 米ソが中距離核戦力(INF)廃棄条約に調印

  91年 1月 湾岸戦争起きる

       7月 米ソが第1次戦略兵器削減条約(START―1)に署名

      12月 ソ連崩壊

  93年 1月 米ロが第2次戦略兵器削減条約(START―2)に署名

  95年 5月 NPT延長・再検討会議でNPTの無期限延長が決まる

  96年 9月 包括的核実験禁止条約(CTBT)を国連総会で採択

  99年10月 米上院がCTBT批准を否決 2000年 5月 NPT再検討会議で「核兵器廃絶への明確な約束」など13項目の核軍縮措置を盛り込んだ最終文書を採択

  01年 9月 米中枢同時テロが発生

      12月 米政府がABM条約からの脱退を通告

      12月 ブッシュ政権が「核態勢の見直し(NPR)」を議会に提出

  02年 5月 米ロが戦略攻撃兵器削減条約(モスクワ条約)に調印

  03年 3月 イラク戦争起きる

      11月 10年ぶりに5キロトン以下の小型核兵器研究を認める04年度国防予算案を計上

  04年11月 米下院議会が05年度国防予算案のうち新型核兵器関連予算を全額削減

  05年 5月 NPT再検討会議が決裂し、最終合意文書を採択できず


MenuNextLast