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■特集 米国編 次代へ伝える
若者、刻むヒロシマの心 '05/6/24


 広島国際文化財団が派遣する「広島世界平和ミッション」第六陣メンバーは米国滞在中、計九校で中学生から大学院生までの約九百人に原爆被害の実態や核兵器廃絶を願う「ヒロシマの心」を伝え、平和問題について語り合った。被爆者が語る「過去からの教訓」と被爆二、三世が提起する「未来への課題」。メンバーの「連携プレー」の成果は、核超大国の若者の心に深く刻まれた。一方で、核兵器開発やテロへの報復攻撃に固執する米国内にあって、平和や核廃絶を願う若者の声も強いことを知り、メンバーは希望を見いだした。九校のうち五校で開いた「平和授業」の様子を報告する。(文・岡田浩一 写真・松元潮)

 ■平和授業

 第六陣メンバーの平和授業はおおむね次のような形式で行われた。

 米国人で広島YMCA職員のスティーブ・コラックさん(50)が、「平和と和解」の精神を伝える平和ミッションの目的とメンバーを紹介。続いて元中学の英語教諭で被爆者の松島圭次郎さん(76)が流ちょうな英語で体験を証言した。体調を崩した松島さんに代わって途中から参加した村上啓子さん(68)も英語の原稿を読み上げた。ニューヨークからは、ミッションの応援に駆けつけた在米被爆者の笹森恵子さん(73)=カリフォルニア州在住=も合流して、体験を語った。

 「ヒロシマ・ナガサキの悲劇を二度と繰り返してはいけない」。いずれも英語で直接語り掛ける被爆者の肉声に、どの学校でも若者たちは熱心に聞き入った。

 被爆者の証言後は、米ダートマス大経営大学院に留学中の会社員木村峰志さん(34)と津田塾大三年の前岡愛さん(20)が「若者世代として、核兵器廃絶や平和のためにできること」をテーマに、年齢の近い生徒、学生と意見を交わした。


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