中国新聞


就職内定率50・9%
岡山県内の大学生 過去2番目の低さ


 岡山労働局が発表した今春卒業予定の大学生就職内定率(昨年11月末時点)は50・9%で、就職氷河期だった2001年同期の50・5%に次いで過去2番目に低かった。労働局は「面接会などの『出会いの場』の確保に力を入れていきたい」としている。

 就職希望者は5146人。うち内定者は求人数1049人に対し2619人。求人数が前年同期より234人増えていることから、労働局は「地場の中小企業は人材をほしがっているが、知名度の高い企業に人気が集中するなどしてうまくマッチングできていない」と今回の低内定率を分析している。

 男女別の内定率は男子が52・1%で前年同期を1・1ポイント上回り、女子が50%で1・3ポイント下回った。

 業種別の大卒求人数は製造、小売り、医療・福祉など多くが伸びた。一方で、金融・保険、卸売りなどが減った。

 昨年11月の県内有効求人倍率(季節調整値)は前月に比べ0・03ポイント低い0・73倍で、5カ月ぶりの低下となった。笠岡公共職業安定所管内の有効求人倍率は0・63倍。トップの岡山は0・91倍だった。(中島大)

(2011.1.9)

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