八月六日の原爆の日を前に、広島市安佐南、安佐北両区の身体障害者福祉協会の会員が二十五日、中区の平和記念公園を清掃した。今年は三十回目の節目。猛暑の中で汗を流した。
四十〜九十歳代の障害者たち約百人が参加。全員で原爆慰霊碑に黙とう後、約一時間、緑地帯の雑草をかまなどで取り除き、石畳の上のごみを竹ぼうきで掃いた。最高齢の玉野タキコさん(95)=安佐南区=は「きれいにするのが務めだから」と黙々と作業していた。
清掃前の集会では、三十年間欠かさず参加した三人と玉野さんが特別に紹介された。「小さな親切」運動県本部の森本弘道代表も参加し、地道な活動を続ける二つの協会に近く「実行章」を贈る考えを明らかにした。
両協会の前身の安佐地区身体障害者連合会が一九七五年に始め、毎夏、続けている。安佐南区身体障害者福祉協会の坪井泰雄会長は「若い人も巻き込みながら活動を続けたい」と話していた。
【写真説明】平和記念公園の緑地帯で雑草を取る会員たち
    
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