東広島市原爆被爆資料保存推進協議会は二十九日、市内の小中学生を乗せて原爆関連施設などを巡る「平和学習バス」を東広島、広島の両市で走らせた。核兵器廃絶と平和を願う心を育てるのが狙いで二十四回目。
市内の小中全五十校から九十九人が参加した。東広島市八本松南の市福祉センター「松翠苑」内にある原爆資料常設展示室を見学。熱線で溶けたはさみや毛髪が焼き付いたヘルメットなどを見た。
続いてバスで広島市中区に移動。原爆資料館で被爆者から当時の様子を聞き、平和記念公園を歩いた。
福富中二年、原田千絵さん(13)は「平和記念公園の碑文に、大勢の死没者の名前があり驚いた」と話していた。(治徳貴子)
【写真説明】松翠苑の展示室を見学する児童ら
    
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