原爆犠牲者を追悼する平和イベントを毎年八月六日に開いている、平和市長会議加盟都市の英国コベントリーを紹介する「コベントリー展」が二十九日、呉市中通の国際交流広場で始まった。
広島、呉市民計八人でつくる「コベントリー会」の主催。第二次大戦中ドイツ軍に空爆され被災した歴史や街並みなどの資料、メンバーが現地で撮った写真や説明文など約二百点を展示。会の活動も紹介している。
コベントリーは空爆を受けた直後から和解の精神を提唱し続け、平和都市として知られる。二〇〇三年には、広島、長崎市主催の原爆展も開催した。
会は、現地の学生や市民団体に原爆被害を伝え、アオギリの種を送るなど交流を続けている。今年の原爆の日はメンバー一人が現地のイベントに参加、被爆者が描いた絵を持参して広島市長の平和宣言を代読するという。
代表の岡本秀子さん(54)=広島市安佐南区=は「コベントリーのことを多くの人に伝え活動の輪を広げたい」と話している。八月十五日まで。(新本恭子)
【写真説明】展示されたコベントリーの歴史や街並みを説明する岡本代表(右)
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