原爆資料館(広島市中区)は二十九日、日本からの移民百周年を迎えたブラジル・サンパウロ市で八月二日から九月七日まで、「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開くと発表した。長崎市の原爆資料館、在ブラジル原爆被爆者協会(森田隆会長)と共催で、南米では初めて。
サンパウロ州立移民記念館を会場に、被爆の惨状や復興を伝える写真パネルや、被爆した衣服など約七十点を展示。森田会長ら協会メンバーが被爆体験を語る。昨年、広島に里帰りした森田会長が移民百周年に合わせた原爆展開催を、広島市などに提案していた。
広島、長崎両市の海外原爆展は一九九六年以来、十三カ国三十五都市目。(森田裕美)
    
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