中国新聞社
2012ヒロシマ
'12/7/31
平和大橋の欄干題材 「ヒロシマ・アピールズ」ポスター

 日本グラフィックデザイナー協会と広島国際文化財団は30日、国内外に核兵器廃絶や平和を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを発表した。タイトルは「HEIWA OHASHI」。平和記念公園(広島市中区)そばを流れる元安川に架かり、彫刻家の故イサム・ノグチ氏がデザインした平和大橋の欄干をモチーフにした。

 アートディレクター奥村靫正(ゆきまさ)さん(64)=東京都=が制作した。約100時間かけ、欄干の両端にある太陽を象徴する半円球を中心に精密に描き、淡い色調で仕上げた。

 ポスター制作者として初の戦後生まれとなる奥村さんは「直接の被害を知らない自分がヒロシマというテーマに向き合うために、時間をかけて手作業で描く方法を選んだ」と話した。

 ポスターはB1判。1983年に制作を始め、中断期間を挟んで今回で15作品目となる。千枚作り、1050円で市内の書店などで販売する。これまでの作品とともに8月9〜16日、中区の旧日本銀行広島支店で展示される。(胡子洋)

【写真説明】平和大橋の欄干をモチーフにした作品について説明する奥村さん



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