中国新聞社
2012ヒロシマ
'12/8/6
夢や笑顔奪う原爆、絶対に許せない こども代表が誓い<動画あり>

 こども代表の比治山小6年三保竜己君(11)=広島市南区=と安北小6年遠藤真優さん(12)=安佐南区=の2人が6日の平和記念式典で、「平和への誓い」を読み上げた。

 誓いは被爆者の苦しみを受け止め、福島第1原発事故で広島の小学校へ避難した同級生との出会いを通して、相手の立場に立ち、気持ちを伝え合う大切さを感じたリアルな体験も盛り込んだ。平和へ向け「仲間とともに、行動する」と声を合わせて締めくくった。

 三保君は、被爆当日の仕事を代わってもらった知人が亡くなった曽祖父の体験を胸に秘めマイクに向かった。後悔から式典出席を半世紀続けた曽祖父。「身近な人の思いを語り継ぐことが平和につながる」と信じる。

 遠藤さんの実家の寺は爆心から約10キロあるが、建物の一部が吹き飛ばされたと聞いた。「一発で夢や笑顔を奪う原爆は絶対に許せない」との決意を声に込めた。大役を終えた2人は「平和への祈りを多くの人と共有できた」と充実した表情を浮かべた。(山本乃輔)

 動画はこちら

【写真説明】「平和への誓い」で声を合わせる三保君(左)と遠藤さん=6日午前8時30分(撮影・藤井康正)



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