【ヨハネスブルク27日岡田浩一】広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣が二十七日午前十時(日本時間午後五時)すぎ、最初の訪問地である南アフリカに到着した。
被爆者の寺本貴司さん(69)=広島県大野町=ら参加者五人は、関西国際空港から途中、悪天候のため二日がかりとなった長旅の疲れを見せず午後、地元の反核環境団体「アースライフ」と合流。行政首都のプレトリアで開かれた街頭活動に加わり、原爆写真ポスターを掲げ、「核兵器のない世界を築いていこう」と呼び掛けた。
南アフリカの政治学を専攻する広島経済大助教授藤本義彦さん(39)=広島市西区=は「長い間の人種隔離政策のひずみで現地の社会には暴力がはびこっている。最大の暴力が核兵器という視点から、互いの理解を深めていきたい」と気を引き締めていた。
【写真説明】ヨハネスブルク国際空港に降り立ち、現地支援者(右端)の出迎えを受ける広島世界平和ミッションの一行
   
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