【テヘラン5日岡田浩一】南アフリカ共和国での平和交流を終えた広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第一陣は五日午前四時(日本時間同日午前八時半)、第二の訪問地イランの首都、テヘランに到着した。
参加者五人と同行記者の二人は、南アのヨハネスブルクから飛行機を乗り継ぎ、十二時間がかりで、テヘランのメハラバード国際空港に降り立った。このうち女性二人は早速、イスラム文化の風習に従って、スカーフで頭を覆った。
一行は南アで、かつて核兵器を製造していた兵器公社の視察をしたり、大学、小中学校などで被爆証言を交えながら核戦争の被害の実態を伝えた。
イランには十五日まで滞在。知識人や文化人らを訪ね、平和交流を深める。
参加者の一人で大学四年の荊尾遥さん(21)=広島市安佐北区=は「南アではかつて核兵器を保有していた事実を国民の多くが知らなかった。イランの市民も核問題や平和などへの理解がどれほど広がっているのか、対話を通して知りたい」と話していた。
【写真説明】テヘラン市内のホテルに到着したミッションの一行。女性参加者は早速スカーフ姿になった
   
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