広島世界平和ミッションのチャリティーコンサート「辻井淳バイオリンリサイタル」が六月二十三日、広島市中区の広島県民文化センターである。広島国際文化財団、中国新聞社など主催。
辻井は一九八一年、日本音楽コンクールバイオリン部門第二位。八四年から十年間、京都市交響楽団のコンサートマスター。現在、新日本フィルハーモニーの客演コンマスを務める。
九五年から広島市のビオラ奏者沖田孝司主宰のマイ・ハート弦楽四重奏団に加わり、県内外で巡回演奏。広島でのリサイタルは初めてになる。
クライスラー「ボッケリーニのスタイルによるアレグレット」、ワックスマン「カルメン幻想曲」、サラサーテ「チゴイネルワイゼン」など十数曲で、辻井の技巧をみせるプログラム。ゲストピアニストは藤井由美。
辻井は「隠れた名作、知られざる小品は多い。そういう作品にスポットを当てバイオリンの魅力に迫ってみたい」と意気込んでいる。
この収益金は、市民による平和使節を海外に派遣してヒロシマの願いを伝える、広島国際文化財団主催の平和ミッション基金に寄付する。午後六時半開演。三千円。中国新聞読者広報センターTEL082(236)2455。
【写真説明】平和ミッションに協力し演奏会を開く辻井
   
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