■広島のグループ 4日から展示
イランの子どもたちが描いた絵画展「平和のねがい」が、四日から十日まで広島市南区の市留学生会館で開かれる。広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)第一陣の訪問が縁で、現地の非政府組織「イラン化学兵器被害者支援協会」と広島市民の交流が始まり、実現した。
展示するのは、イラン・イラク戦争で毒ガス兵器被害に遭った北西部の町サルダシュトや、首都テヘランなどイラン全土の三―十五歳の子どもたちが描いた約百点。同支援協会が現地メディアを通じて募集したところ、「ぜひ広島に届けて」と、六百五十点の応募があった。
空爆で血を流して倒れた人々など悲惨な戦争を描いた作品のほかに、爆撃機が爆弾の替わりに花を降らせていたり、地球の形をした気球にさまざまな民族の子どもが手をつないで乗っていたりと、平和と希望を託した作品も目立つ。
絵画展を主催する、「広島世界平和ミッション」を支える市民の会の柴田幸子代表は「子どもたちが戦争の恐怖を身近に感じ、切実に平和を願っているのが絵から伝わる。ぜひ思いを共有してほしい」と来場を呼び掛けている。
【写真説明】イランの子どもたちが描いた絵の展示準備をする「支える会」のメンバー
   
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