広島世界平和ミッションを主催する広島国際文化財団などの招きで昨年八月に広島県を訪れたイランの非政府組織(NGO)が九日、イラン・イラク戦争での毒ガス被害者の写真と医学文献計九点を竹原市の大久野島にある毒ガス資料館の展示用に、関係者を通じて市に寄贈した。
寄贈したのはイラン化学兵器被害者支援協会。大小計五枚の写真パネルは、イラクが一九八七年六月にイラン北西部のサルダシュト市に投下した毒ガス弾で、顔や手足が焼けただれた幼児と男性を写している。文献は、同協会の医師が被害者の幼児五十人の症状を追跡調査したリポートなど。
昨夏に同協会メンバーたちが、竹原市の呉共済病院忠海分院の行武正刀元院長(70)の案内で旧日本軍の毒ガス工場があった同島を見学。資料館に強い関心を示し、イランの被害を知らせる資料の提供を申し出ていた。
この日は、平和ミッション第一陣のイラン訪問メンバーで同協会と交流する広島市の特定非営利活動法人(NPO法人)「モーストの会」の津谷静子理事長(49)と、行武元院長が市役所を訪れ、小坂政司市長に目録を手渡した。小坂市長は展示を約束した。
   
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