広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の第六陣メンバーとして米国行脚中に体調を崩し緊急入院した被爆者の松島圭次郎さん(76)=広島市佐伯区=に代わって、同じ被爆者の村上啓子さん(68)=茨城県牛久市=が十四日、成田空港から米国へ出発した。
村上さんは現地時間の十五日に、ニューメキシコ州サンタフェ市からオハイオ州コロンバス市に入る第六陣の一行と合流。その後、首都ワシントンやニューヨーク市など米東部を中心に他のメンバーと行動を共にする。松島さんは体調回復後に帰国する。
村上さんは八歳の時、広島市中区白島九軒町の自宅で両親とともに被爆。広島市内で美容院を経営しながら戦後を生き抜き、十年ほど前から国内外で被爆証言活動を続けている。二年半前に、長女が暮らす茨城県内に移り住んだ。
村上さんは「松島さんの代役をしっかり果たしたい」と話していた。
【写真説明】村上啓子さん
   
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