広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)の活動を紹介する写真展が十七日、広島市中区の旧日本銀行広島支店で始まった。五月六日まで。
平和ミッションは、昨年三月以来、現在米国を訪問中の第六陣まで市民メンバー二十九人が参加。核保有国や潜在核保有国など計十三カ国を巡り、被爆体験や「平和と和解」のメッセージを伝えてきた。
会場には、平和ミッションの活動ぶりを伝える写真約六十枚が、関連記事や各国から持ち帰った記念品など約百七十点とともに並ぶ。会期中は、参加メンバーが会場に立ち、入場者に旅の経験を紹介する機会も持つ。
小学五年の長女(10)と一緒に見学した会社員の
稲谷美幸さん(35)=広島市西区=は「ヒロシマを伝え、現地からも学ぶという平和ミッションの目的が写真から伝わってきます」。
第三陣でフランスなどを巡った被爆者の細川浩史さん(77)=同市中区=は「被爆地の思いを訴えても、なかなか相手に通じなかった核保有国での強烈な印象が写真からよみがえる。多くの人に見てもらい、現地での体験を身近に感じてもらいたい」と話していた。
午前十時から午後七時まで(最終日は午後五時まで)。入場無料。二十三日午後二時からは、インド・パキスタンを訪問した第五陣の報告会も開かれる。
【写真説明】「広島世界平和ミッション写真展」で、現地での交流の様子を伝える作品に見入る見学者
   
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