【ニューヨーク1日岡田浩一】広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)への参加をステップにそれぞれ平和活動に取り組む若手メンバー三人が核拡散防止条約(NPT)再検討会議開催地のニューヨークに結集し一日、市中心部であった核兵器廃絶と反戦を求めるパレードや集会に加わった。
南アフリカ共和国とイランを訪問した第一陣の津田塾大大学院生荊尾(かたらお)遙さん(22)=広島市安佐北区出身▽フランスなど欧州三カ国を訪ねた第三陣の筑波大二年花房加奈さん(19)=同市中区出身▽インド、パキスタンを巡った第五陣の広島修道大大学院生佐々木崇介さん(22)=同市安佐南区。
この日朝、花房さんと佐々木さんはパレードの出発地点となった国連本部前で米国各地を行脚してきた第六陣メンバーと合流。佐々木さんは「印パの人々の多くが核大国主導のNPT体制に反発していた。会議での核大国の発言に注目したい」。花房さんは「第三陣で交流した欧州の平和活動家との再会も楽しみ」と笑顔で話した。
パレードの途中で出会った荊尾さんは「若手メンバーが平和ミッションで得た体験を次の行動につなげているのを知ってうれしい。再検討会議参加の政府代表らへのロビー活動などに協力して取り組みたい」と意欲を見せていた。
【写真説明】反核パレード出発を前に、国連本部前に集まった左から佐々木さん、花房さんと第六陣メンバー(撮影・松元潮)
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