広島市南区のマツダスタジアムに、広島東洋カープの歴代スター選手のレリーフを掲げるキャンペーン「カープの星」(中国新聞社主催)で、選出された19人のうち、1950年代の3選手は創設期のチームを支えた。球団の経営危機を乗り越え、たる募金でファンと一緒にチームをつくったカープの礎といえる存在だった。
1年目に15勝した長谷川良平は他球団から引き抜き話があったが、ファンに引き留められて、残留を決意。巨人などでプレーした白石勝巳は球団発足とともに故郷の広島に帰ってきた。盈進商高(広島)出身の藤井弘はカープ一筋の野球人生を送った。
こうした半世紀前の記憶や、今は亡き父や祖父の言動を思いながら、名前を記し、投票した人が少なくなかった。
3選手のレリーフは永久欠番の衣笠祥雄、山本浩二とともに4月3日にマツダスタジアムである巨人戦(午後2時開始)の試合前に披露される=敬称略。(木村雅俊、山本修)
【写真説明】衣笠祥雄(左)と山本浩二
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