8.海を身近に 2003.10.27
開発によるさまざまな負の遺産を抱えながらも、瀬戸内海は再生に向けた転換期を迎えている。人と海を隔ててきた埋め立て地へ親水空間を整備する試みが始まり、損なわれた環境を回復しようという機運も高まってきた。生物調査や清掃をと、海辺に足を運ぶ住民もいる。人が適切に手を加えながら維持・再生を図る里海づくりには、保全優先と自然の力を生かす視点が欠かせない。遠ざかっていた海とのかかわりを取り戻そう。それが第一歩である。
文・西原太、梨本嘉也 写真・天畠智則
・ われらの渚 変化見守る
特集 地域の宝 取り戻そう
・ 動き出した住民 ―宮島のグループ/生きた教材/カメラマンの目
・ 環境回復への模索 ―産学官連携/漁業資源再生産/技術の複合化研究
・ 埋め立て地を憩いの場へ ―水際アクセス/「尼崎21世紀の森」構想
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