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■特集 インド編 核の現状と展望
パキスタンとの関係 政権交代を経て緊張緩和ムード '05/3/16

 カシミール地方の領有権をめぐって対立する隣国パキスタンとは、これまで三度戦火を交えた。最近では、九九年のカルギル紛争や二〇〇二年の実効支配線を挟んだカシミールでの戦闘激化に伴い、核戦争が懸念される事態にまで至っている。

 昨年五月、インドはヒンズー至上主義を唱えるインド人民党から、国民会議派を中心とした連立政権に取って代わった。パキスタン政府との対話も続け、十一月にはカシミールの兵力の撤退を開始させるなど緊張緩和ムードではある。

 しかし国内の研究者らの間では、「いくらカシミールをめぐる緊張が和らいでも、両国ともすぐに核兵器を放棄することはない」との見方が強い。

 「インドの核兵器保有は、もはや対中国、パキスタンではない。五大核保有国同様、国際社会で大国たりうる道具そのものである」。こう説明するのは、人権平和活動家で元ムンバイ工業大教授のラム・プニヤニさん(62)である。インドに核を手放させるには「時間はかかるが、国際的な平和運動と連帯し、核保有国にモラルを問い続け、国際世論を動かすしかない」と強調した。


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