広島県被団協の金子一士理事長(78)たちは二十六日、広島市南区の似島で市が進めている原爆死没者の遺骨発掘現場を訪れ、犠牲者を慰霊した。
金子理事長は、次々に掘り出される遺骨を見守り、作業員から説明も受けた。「五十九年も野ざらしにされ、むごい。こんな傷跡を残す原爆は悪魔の兵器だとあらためて実感した」と話した。
県被団協は近く市に対し、島全域にわたる徹底した調査を要請する構えである。