終戦記念日に、平和のドームをつくろう―。広島大の学生と職員でつくるグループが八月十五日、中区基町の環境護岸「基町POP’La(ポップ・ラ)通り」で、原爆ドームになぞらえたバルーン(風船)アートをつくる。制作仲間を募っている。
「平和のドーム」は、直径十メートルほどの半球形。赤、青、緑、ピンクなどカラフルなビニール地を張り合わせ、こしらえる。風を送り込んで膨らませると、三十人ほどが中に入ることができる。完成後、参加者同士で合唱したり、平和のメッセージをドームの表面に書いたりする。
ドーム制作は昨年に続き二回目。当日は現地で、観光客や市民に参加を呼びかけ、午後三時半から制作に入る。
グループ六人のうち五人は県外の出身者。呼びかけ人で熊本県出身の同大四年梶原千恵子さん(21)は「広島に住み、平和について考える環境にいながら、これまで何も発信してこなかった。みんなで楽しみながら、平和の尊さをかみしめたい」と話している。
【写真説明】昨年8月、中区基町の環境護岸で制作した「平和のドーム」
    
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