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丸木「原爆の図」第6部 広島県内で29年ぶり公開 '04/7/29

 31日から 廿日市ギャラリー

 埼玉県東松山市の丸木美術館が所有する画家・丸木位里(一九〇一〜九五年)の「原爆の図」のうち、第六部「原子野(や)」が廿日市市のはつかいち美術ギャラリーに到着した。三十一日から始まる平和美術展「丸木家の人々と平和」(中国新聞社など主催)で展示する。県内での第六部の公開は二十九年ぶりとなる。

 二十七日夜に到着した作品は二十八日、作業員が梱包(こんぽう)を解き、展示室に並べた。第六部は、広島市出身の丸木位里が五二年に描いた。十五部にわたる「原爆の図」の中でも初期の作品で、高さ一・八メートル、幅七・二メートルのびょうぶの形。人間の骨が散乱する廃虚を幽鬼のような被爆者がさまよう様子を表現している。

 同展は八月二十九日まで。位里の母のスマ、妻の俊、それに妹の大道あやさん(95)の作品も含む七十点余りを展示する。TEL0829(20)0222。

【写真説明】展示準備が進む「原爆の図」第6部「原子野」


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