日本の文化や歴史などを学ぶオーストラリア・タスマニア州の小学校から届いた千羽鶴を、文通相手の呉市の児童たちが二十八日、中区の平和記念公園の原爆の子の像にささげた。
折り鶴を手向けたのは、同州出身の呉市の英語講師ジェニファー・ウッドさん(23)と同市・落走小などの児童たち計七人。ウッドさんの母親が教える同州ローズニス小から宅配便で届いた翼の長さ十―五センチの鶴千二百羽を全員で携え、像の折り鶴台につるした。
ローズニス小では被爆の歴史や佐々木禎子さんの物語を知り、児童や保護者たちが折り鶴を作製。ウッドさんの知人の紹介で今年六月から文通を続ける落走小の児童が今回の代役を務めた。
「折り鶴に、オーストラリアと日本との平和の懸け橋になってと願いを込めた」とウッドさん。落走小六年の平田空君(11)は「戦争がなくなって、世界がもっと平和になればいいのに」と願っていた。
【写真説明】文通先のオーストラリアから届いた千羽鶴を手向けるウッドさんと呉市の児童たち
    
|