地雷や核実験 被害地域紹介
今も埋まっている地雷数や核実験の被害エリアなどを書き込んだ世界紛争地図を、安佐北区可部地区の中高生グループ「空」が初めて作った。二十九日から安佐北区総合福祉センターで始まった平和ロビー展に出品している。八月九日まで。
地図は、縦一メートル、横一・五メートル。これまで戦争や紛争のあった五十七カ国国・地域、地雷が埋まっている三十七地帯などを表示。地雷では地域に番号を打ち、別紙でイラン千六百万個、アンゴラ千五百万個、イラク千万個など個数を紹介している。
米国の水爆実験で第五福竜丸の乗組員や住民が被曝(ひばく)したマーシャル諸島のロンゲラップ島も盛り込んでいる。
空は一九九八年に結成。メンバーは二十人で、国際理解をテーマに活動している。地図は、平和学習で出る国や地域の場所が一目で確認できるようにと、十五人が一週間かけて作った。
地図作りに参加した中学二年川口裕美さん(14)は「ロンゲラップ島が学校の地図帳には載っておらず、捜すのが大変だった」と話していた。
ロビー展は可部公民館などの主催。劣化ウラン弾の危険性を伝えるイラストなど約六十点を展示している。
【写真説明】戦争や紛争のあった国・地域などが一目で分かる世界紛争地図
    
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