広島の長束中3年、英語でインタビュー
「What do you think about war?(戦争をどう思いますか)」―。長束中(広島市安佐南区)の三年生たちが三十日、平和記念公園を訪れた外国人にインタビューした。戦争や原爆に対する意識を探ろうと、生徒たちは、たどたどしい英語で懸命に質問を投げかけた。
百十六人が二十四班に分かれ、外国人の観光客を探しながら公園を巡った。「うまく伝わるかな」。不安そうな表情だった生徒たちも、外国人を前にすると、ジェスチャーを交えながら積極的に問いを発した。
「悲劇は二度と繰り返してはいけない」「戦争は絶対にいけない」…。外国人の言葉は、どれも平和を願うものばかり。「多くの外国の人が自分たちと同じ思いだと分かった」と津田和基君(15)。質問を受けた英国の音楽教師ジェフリー・レオン・シルバーさん(26)は「子どもたちが平和を考えるのはとても大切。熱意が伝わった」と感心していた。
外国人へのインタビューは総合学習で初めて実施。聞き取った内容は各班ごとにまとめ、八月二日の登校日、発表し合う。応和智奈実さん(14)は「インタビューを通じて、原爆の悲惨さを再認識できた。広島に住む自分たちが何をできるかしっかり考えたい」と思いを新たにしていた。
【写真説明】班ごとに作った質問用紙を使いながら外国人にインタビューする長束中の生徒たち
    
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