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「50年の歩み」を発刊 広島県原水禁 '04/8/1

 九月に設立五十周年を迎える広島県原水禁は、記念誌「原水爆禁止運動50年の歩み」=写真=を発行した。運動が分裂した経緯も紹介しながら、次の世代への継承を観点に、今後の課題などを盛り込んでいる。

 すでに発行の三十周年誌に大幅加筆して再編集した。第三部の「原水禁の基本原則」では、一九六三年の世界大会での分裂、七七年の統一大会、八六年の再分裂の歴史を回顧。現状は「いまや時代は多様性を尊重し、創造的で自立的な運動を求めるようになっている」として統合にはこだわらず、組織間の共同行動の必要性を強調している。

 このほか、在外被爆者も含めた被爆者援護、世界のヒバクシャとの連帯、東北アジアの非核地帯化、核兵器廃絶などの現状と運動の将来課題を紹介。県原水禁代表委員だった故人の森滝市郎さんや石田明さんたちの文章や講演録も掲載した。

 県原水禁顧問の宮崎安男さん(75)たちが編集した。A4判、百四ページで二千部を発行した。一冊七百円。事務局TEL082(503)5855。


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