■平和・核・日本の進路考えたい
来年四月から広島市立大広島平和研究所(中区)の新所長に内定している明治学院大国際学部の浅井基文教授(63)=国際関係論=が三十一日、同市内で会見し、「平和や核、日本の進路を考えたい」と抱負を語った。
浅井教授は憲法改正論議に触れ、「所長としての在任中に、国民全体に選択を突きつけられるだろう」と展望。「平和研究所の総力を挙げ、どう対応するかを発信していきたい」と述べた。
ヒロシマからの平和メッセージの発信については「『被爆地の言うことを聞け』と言っても共通の言語にならない」とし、「日本の加害と原爆投下の問題をすべて取り込み、被爆地としての問題意識を高めることが重要」との認識を示した。
所長の任期は未定。浅井教授は「役に立つ限り続けたいと思う」と意気込みを見せた。
浅井教授はこの日、平和研が市内で開いた国際シンポジウム出席のため同市を訪れた。
【写真説明】憲法改正論議や被爆地のあり方と絡めながら抱負を語る浅井氏
    
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