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原爆の悲惨さ今に 丸木家の作品集う '04/8/1

 「原爆の図」シリーズを描いた広島市出身の画家丸木位里(一九〇一―九五年)一家四人の作品を集めた平和美術展「丸木家の人々と平和」(中国新聞社など主催)が三十一日、廿日市市下平良のはつかいち美術ギャラリーで開幕した。二十九日まで。無料。月曜休館。

 平野幸三市教育長や六拾部忠紀中国新聞事業出版センター長らがテープカット。二十九年ぶりに広島県内で公開される「原爆の図」第六部「原子野」(一九五二年)をはじめ、妻の俊、母のスマ、妹の大道(だいどう)あやさん(95)=広島市中区=がそれぞれ平和への祈りを込めた墨画や絵本の原画など、七十二点を展示している。

 西区三滝で母スマと被爆したあやさんが九十歳を過ぎて、つらい記憶を呼び起こした絵本の原画「ヒロシマに原爆がおとされたとき」九点もある。展示に協力したあやさんの孫の大道眞由美さん(50)は「丸木家四人の作品が古里でそろうのは初めて。多くの人に見てほしい」と話していた。

【写真説明】広島県内では29年ぶり公開の「原爆の図」第6部に見入る入場者


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