平和の灯を献灯
原爆で被爆し広島市中区の縮景園で亡くなった犠牲者を追悼する慰霊供養式・平和を願う集会が一日夕、園内で開かれた。一九八七年に園内で犠牲者の遺骨が見つかって以来、毎年開いている。
地元の住民や遺族ら約百五十人が参列。広島平和記念公園で採火した「平和の灯(ともしび)」を、園内から見つかった遺骨の数と同じ六十四個のろうそくに移し、広島市内の高校生、大学生らが献灯した。
いずれも幟町中三年の安部春菜さん(15)と林奈津美さん(14)が「地球上で惨事が二度と起こらないよう、私たちに何ができるか考えていきたい」と誓いの言葉を述べた。当時二歳だった弟を園内でだびに付した同区上幟町、多坂基弘さん(74)は「ものも言わずに亡くなった弟をしっかり供養してやりたい」と話していた。
【写真説明】祭壇に献灯する参列者たち(中区の縮景園)
    
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