広島市議会の各会派代表の議員十四人が二日、市内の原爆養護ホームなどを訪れ、被爆者たちを励ました。
中区の舟入むつみ園では、五階ホールに集まった八十二人を前に、浅尾宰正議長が「被爆者の心の叫びを広島市から広く世界に訴えたい」とあいさつ。入園者代表の四人が見舞金と花束を受け取った。
爆心地から約二キロの猿猴橋(南区)付近で被爆し、八人きょうだいのうち四人を亡くした下田幸子さん(81)は「あの苦しみを繰り返さないため、これからも被爆体験を伝えていきたい」と受け取った花束を見つめていた。
議員は七人ずつ二班に分かれ、舟入むつみ園のほか、倉掛のぞみ園(安佐北区)、神田山やすらぎ園(東区)、広島赤十字・原爆病院(中区)を回った。
【写真説明】市議(左)から花束を受け取る入園者
    
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