核兵器廃絶を訴え全国を歩く日本原水協系の国民平和大行進が四日、広島市中区、平和記念公園に到着した。
東京、沖縄、長崎などを出発した計六百人が、「核兵器も戦争もない世界のためにともに歩こう」と書かれた横断幕やのぼりを手に原爆資料館近くの噴水前に集結した。続く閉会式では広島県原水協の大森正信筆頭代表理事が国内外の政治動向に懸念を表明。「強まる改憲や教育基本法改正の動きに断固反対していこう」と呼び掛けた。
行進は、十一コースに延べ十万人が参加したという。東京から約三カ月間、歩き通した埼玉県岩槻市の無職兼頭剛二さん(22)は「行く先に平和で希望に満ちた世界があると言い聞かせて歩いた」と汗をぬぐっていた。
日本生協連などのピースリレーも平和記念公園に到着し、親子連れなど約二百人が原爆慰霊碑に参拝した。
【写真説明】平和記念公園にゴールした日本原水協系の平和大行進の参加者
    
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