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被爆電車で「あの日」継承 体験談聞く会 '04/8/5


 被爆電車に乗って被爆体験を聞く会(広島平和教育研究所主催)が四日、広島市内を走る電車内であった。子どもたち約八十人が、四両走っている被爆電車のうち二両に分かれて乗り込んだ。

 中電前―己斐間(四・一キロ)を往復したコースでは、県原爆被爆教職員の会の空辰男会長(76)=南区出汐=が証言した。学徒動員先の金輪島(南区)で被爆した後、市中心部に入ったという。「電車の線路沿いに死体がずらりと並んでいた」などと空さんが語る当時の惨状に、参加者はいすから身を乗り出して真剣に耳を傾けていた。

 西区の井口小五年、小田実季さん(11)は「被爆電車は、平和の大切さをみんなに教えるために頑張って走っている。すごい」と話していた。

 もう一両では、山城光明さん(72)=広島県熊野町=が体験を話した。

【写真説明】被爆電車で空さん(左)の被爆体験に聞き入る児童ら


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