▽広島の団体 1000枚でドーム囲む
核兵器廃絶や世界平和を願うメッセージを書いた布で広島市中区の原爆ドームを囲む集い「平和のリボン」が三十一日あった。被爆者や市民約二百人が千枚のリボンを持ち寄り、黙とうで原爆犠牲者の慰霊もした。
小雨がぱらつくなか、午前八時に集合。リボンは一枚が縦五十センチ、横一メートルで、「世界のへいわ」などと思い思いに記してある。折り鶴を張り付けたり、ドームの絵を描いたりしたリボンもある。
天候悪化を懸念し、ドームを取り囲む計画は半周にとどめ、参加者全員で黙とう。歌を歌ったりして交流もした。
集いは女性被爆者たちでつくる「ヒロシマ・平和のリボンの会」(渡辺美代子代表)が一九九〇年から五年ごとに開き、今回で四回目。観光旅行中に飛び入り参加した韓国在住のカナダ人英語教師クリッシー・サダウスキーさん(25)は「広島の地で世界の平和を願いたい」とリボンを握りしめていた。
【写真説明】平和への願いを込めたリボンでドームを取り囲む参加者
    
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