中国新聞社
'13/8/7
浪江再生、町長が決意 広島市長と懇談

 福島第1原発事故の影響で、避難指示や立ち入り制限が続く福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長が、広島市役所で松井一実市長と懇談した。

 馬場町長は、国の除染作業が遅れ、復興が十分には進んでいない現状を説明。「県外への避難者も多く、町民は放射線への恐怖を抱えている。心が折れるような気もするが、広島のように再生させていきたい」と述べた。

 松井市長は「市は広島平和記念都市建設法で復興が進んだ。福島も注目を高め、除染も時間をかけずにやらないといけない。役に立てるよう経験を伝えていきたい」と応じた。

 浪江町は、被災者の医療費無料化など被爆者と同等の援護を国に求めている。広島市は職員を派遣して援護制度を説明するなど支援している。松井市長訪問に先立ち、馬場町長は平和記念式典にも参列した。昨年に続き2度目。(永里真弓)


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