中国新聞社
'13/8/7
巡業中に犠牲「桜隊」追悼 東京で俳優の遺族ら

 広島で原爆の犠牲になった移動劇団「桜隊」を追悼する会が6日、慰霊碑のある東京都目黒区の五百羅漢寺であった。遺族ら130人が出席し、戦時中に演劇の夢を追った俳優たちの足跡をしのんだ。

 桜隊は1945年に結成され、隊長の丸山定夫さんや元宝塚スターの園井恵子さんらが所属。巡業中に広島市中区の宿舎で被爆し、9人が亡くなった。

 追悼会では、芝居を続ける隊員の葛藤を描いた朗読劇や、丸山さんが所属していた「築地小劇場」についての講話があった。

 追悼会は75年に始まり、39回目。主催する「桜隊原爆忌の会」の神山寛会長(80)は「戦争は文化、芸術を破壊する。人々が自由に活動できるよう、会を活発化していきたい」と話していた。(五反田康彦)

【写真説明】慰霊碑前で桜隊のメンバーをしのぶ参列者



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